かぞくのくに

 

 

監督 ヤン・ヨンヒ

キャスト

安藤サクラ…リエ

井浦新…ソンホ

ヤン・イクチュン…ヤン同志

 

 

なに?

北朝鮮がその昔、「地上の楽園」と言われていたんだと?

ビックリだ!

まだ私は小さすぎる年だったろうから

そんなの知らなんだ。

 

でもそれを信じ、渡航してしまった人の方が

よりビックリだ。

だって行った先には「地獄」が待ち受けていたんだから。

 

今だからこういう発言もできるんであろう。

 

つい最近まで、

いや今もあるんだと思うけど

脱北者がいるんだよ。

そこまでして国を捨てたいんだよ、北朝鮮って。

 

この映画がどこまでが実話で

どこまでフィクションなのかわからないですが

セリフとしてタブー化されてないみたいだから

ある程度は事実の基づいた話なのかもしれない。

 

自由が全くない国。

個人の発言権なんてこれっぽっちもない国。

国の命令には絶対で

「絶対」に逆らってはいけない。

たぶんこの映画のソンホの北朝鮮での暮らしは

少しだけ階級はいいのかもしれない。

が、もっと劣悪な環境で暮らしていた人もいたはず。

 

タイトルの「かぞくのくに」。

これは家族が住んでる日本の国であって

ソンホ自身は「じぶんのくに」ではないんだ。

なんだかそれを考えると胸が痛い。

 

見張り役のヤン同志。

やべえ!

どうしても「ああ、荒野」でのイメージが強くって

バリカンは死んだのに生きてるじゃん!って被せて見てる私。

何気にイクチュンさん好きなんですよ!

 

 

調べながらこれを書いてるんだけど

この映画の時代設定は1997年だってさ。

待って。

わずか20年前じゃない。

ついこないだじゃない。

それなのに北朝鮮ってまだこんなことやってんの?

ずいぶんたいした国だな。

 

ちょっと待って。

ってことは私より少し上の世代。

ほぼ同世代に等しい。

あれーなんなんだよ。

無知の自分も恥ずかしいが、

余計にあの国に腹立ってきてる。

理不尽だ。

人権を何だと思ってる!

 

なにが地上の楽園だ。

ムカムカがおさまらない。

またひとつ嫌な北朝鮮の歴史を知ってしまった。

ある意味、貴重な映画だ。

 

ミサイルやめろ!

 

 

 

 

 

かぞくのくに