監督 オリヴィア・ニューマン
キャスト
テイラー・ジョン・スミス…テイト
ハリス・ディキンソン…チェイス
原作が小説とあって
なんともストーリーが秀逸!
ロマンスミステリーでもあり、
一人の女性の苦悩の人生を追った
ヒューマンドラマでもありました。
ロマンスといってもそのへんの愛だ恋だじゃなく
主人公の希望であり、心の拠り所でもあるつきあい。
なんてったって、母に去られ姉弟にも去られ
父すら消え、10年間独りぼっちで湿地で生きてく生活。
町の人からは無視され、蔑まされ…って、
よくぞ生きてこられたなって思うわ。
テイトと破局した際には(約束の日に現れず)
失恋なんて生易しいものじゃなく
孤独=絶望…って、よく生きていけたよな。
ある日突然、暗闇にぶち込まれた気がしただろうに。
彼女の生きていく力強さに圧倒されました。
字すら読めなかった彼女が
テイトから色々なことを学び、
図書館の本を読めるようにまで成長し
人間の幹細胞は~とそこまで学んだか!と恐るべき学習能力。
求心力がハンパないぞ。
自然に善悪はない、とあるセリフが心に残りました。
いろんな意味を含めた、後につながるセリフではありますけども。
生きるための知恵であることには変わり在りません。
湿地帯。
彼女が生まれ育った場所。
独りになってもそこを離れず、
最期の時まで自然や動植物を愛した場所。
カイアの性格と湿地のイメージがよりマッチしてました。
チェイスよ、5こすりで果てるな。
どんだけ早いのだキミ。
鼻で笑っちまったじゃないか。
見て良かったと思う映画でした。