劇場版 アンダードッグ 後編

劇場版「アンダードッグ」後編

 

 

監督 武正晴

キャスト

森山未來…末永晃

北村匠海…大村龍太

柄本明…末永作郎

 

 

ボクシング映画はなんでこれほど熱くなるんだろう。

試合のシーンは息を止めて見てしまう。

晃のジムの会長じゃないけど

「もうやめてくれ」と「もっと頑張れ」と思う気持ちが

交互に湧いてきて頭の中がぐ~るぐる。

 

キラキラと爽やかなスポーツ映画も嫌いじゃないが

影を背負ってるダークなスポーツ映画は目が離せない。

時には虚勢もはる。

八百長が少なからずあるかもしれない。

無様な姿をさらけ出す。

万が一、命を落としてもおかしくはない。

最後は自分の精神との戦い。

これはスポーツと言えるのか?

自分をいじめ抜いてのトレーニングや減量。

しまいにはリングの上で顔身体がボコボコ。

自ら命を削りながら、自分を高めていくボクシングって

とことん己に強くないとボクサーになれないのね。

 

極めつけはセリフでも言ってたけど

負けても最高なんだよ。

精いっぱい戦った末の負けは敗北ではない。

よく頑張った、素晴らしい試合を見せてもらったと

賛美したい。

 

ボクシング映画ってどうやって撮影してるんだろう。

まともに食らってるのかな。

いや違うよね、といっつも不思議に思う。

 

前編を見たら、ここに行きつくまでの序章であって

後編ラストの試合で一気に

いろんなモヤモヤしてたことが吹っ飛びます。

それもこれも前編があってこそなんだけど。

 

デリヘルのほうでは今回初めて名前を知った

二ノ宮隆太郎(デリヘル店長)が

良いインパクトを残しました。

あと石崎ひゅーいの歌ね。

前編で聴いた時に「おおっ!」とアンテナが張りました。

好きだ、こういう曲。

 

ホントにボクシング映画は熱量が高すぎます。

勝手に体がエキサイトするんで血の巡りが良くなります。

やっぱいいなーボクシング映画。

「あゝ荒野」がまた見たくなった。

 

 

 

 

劇場版「アンダードッグ」後編