ティル

ティル

 

 

監督 シノニエ・チュクウ

キャスト

ダニエル・デッドワイラー…メイミー

ジェイリン・ホール…エメット(ボボ)

ウーピー・ゴールドバーグ…アルマ

 

 

人種差別による起こった

実際の事件を描いた作品。

これはキッツいわーの内容です。

 

1955年、場所はアメリカ南部です。

北部より南部の方が差別がひどかったのです。

私たち日本人は同じ日本人として「人種差別」こそなかったですが

違う差別はありましたよね。

けど、それよりも数十倍酷い扱い。

奴隷のように扱われるよりひどい行為もありました。

 

この事件をきっかけに

公民権運動がより活発になったのも確かですが

誰かが犠牲にならなければいけなかったのかと思うと

心痛みます。

ボブ・ディランもティルのことを歌ってるよ。

 

白人に口笛吹いただけでリンチってあり得るのか?

警察まで白人至上主義。

州そのものが、偏見と差別に満ちた場所なんだと思えるぐらい

錯覚してしまうエグさ。

人間同士にここまで優劣つけていいのか、と感じる惨さ。

それでも。

いまだに。

人種差別がなくなってないことに悲しみを感じます。

 

とても題材が重く、ズシンとくるものがありますが

ボボのお母さん始め、女性陣のカラフルな衣装が

艶やかに映るので、目だけは少し救われました。

 

裁判でのお母さんの息子に対する思い、

なぜあの遺体が息子と判別できたか、という告白は

一母親として涙が出てきます。

お母さんのボボを想う愛情の深さが

同程度に決意して立ち上がる強さにも変わったのでしょう。

私にはない強さ…かもしれない。

 

悲しみと怒りと毅然とした強さ。

やはり母の愛に勝るものなし。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ティル