ブラック・クランズマン

ブラック・クランズマン (字幕版)

 

 

監督 スパイク・リー

キャスト

ジョン・デヴィット・ワシントン…ロン

アダム・ドライバー…フィリップ

ローラ・ハリアー…パトリス

 

 

あらすじ

時は72年のアメリカ。

黒人のロンは警察の採用試験をうけ、無事に合格。

新人ロンは初めに資料室係で仕事をしていたが、

自ら潜入捜査官になりたいと署長に直訴。

その場ではやり過ごされたが、とある日に

麻薬潜入捜査官としての任命を受ける。

黒人活動家の演説集会があるので、潜入してほしいと。

麻薬をやってる人もいず、そこでは事なきを得、成功。

自信をつけたロンは自ら白人至上主義の過激団体に電話をし、

入会の取り決めをしてしまう。

団体の内部調査が目的だが、ロンは黒人で入会できない。

そこで同僚のフィリップが偽ロンになりすまし内部に潜入。

ロンは電話で交渉するという2人で1役の仕事にかかることになった。

果たしてこの捜査、無事にうまく乗り切れるのか?

 

 

これって実話をもとにってやつで、

KKKという白人至上の団体も実際いたみたい。

50年経ってもこういう差別問題はあまり解決されていないような

気もするんだけどね。

それにラスト近くでトランプ元大統領の演説映像も流れ、

なんだか腹立たしい気持ちにもなった。

この団体の言ってることは

白人が一番であって、黒人やユダヤ人は下等だと。

それに加え、黒人集会をしている最中に

爆弾を仕掛けて、ぶちかましちゃえという

恐ろしい団体でした。

ジャケットにもあるように、幹部たちは三角の頭巾をかぶって

どっかのおかしな宗教団体のようにも思える。

人種という差別がない日本で生まれた私にしたら

ブラックパワーもKKKのミサ的な集まり、どちらも

異様に見えたんですが。

なぜに人間というのは差別という優劣をつけたがるのでしょう。

 

 

主人公のロン役はデンゼルワシントンの息子ね。

いつまでも〇〇の息子っていうのもかわいそうだわ。

「テネット」とか他の作品でも主役張ってんのに。

髪型、決まってます!

黒人活動家のパトリスも髪型が大きく決めてます!

 

勢いづいてKKKに「俺は白人のロンだ!黒人なんてくそくらえだ」

っぽい電話をかけ、内部調査の名目で潜入捜査を開始。

ロンの詳しい生い立ちなどは描かれてはないんですが、

どうにも黒人と白人の話し方には違いがあるようで。

ロンはそのどちらも饒舌に会話できるらしいんだ。

元々、学があった人なんかね?

で、対面で会うのは同僚のフィリップがやることになった。

フィリップはユダヤ人だってのに。

 

潜入中、まんまと信じ切って騙されてる奴はいいとしても、

勘のいい奴が一人ぐらいいるってのがお約束で

何回かバレそうになるときが、ちょっとヒヤヒヤドキドキもの。

私が違和感を感じたのはやっぱり電話。

ロンの声と、フィリップの声は全然似てるとこがない。

これってKKKの指導者も違和感を覚えたみたいで

ちょっと電話のロンに「声が違うが…」と突っ込んでみたものの

濁されて、それ以上疑念も抱かずに話が進んで行ってた。

いや、気づくでしょ。どう聞いても。

 

とりあえず、映画ではKKKの一味がひどいさまで終わったけど

現代になってもなーんも解決は出来てないんだよな、と感じた。

社会派ドラマなんで、ちと私は苦手な分野でした。

 

 

 

 

 

 

 

ブラック・クランズマン (字幕版)