人

 

 

監督 山口隆太朗

キャスト

吉村界人…健一

田中美里…彩子

冨手麻妙…石川

 

 

短編映画。

主人公は死んでしまって幽霊からの冒頭。

39分だっけか?

この短さの中に映画で伝えたいことが詰まってて

心が少し潤いました。

 

お母さんは霊が見えるタイプのようで。

こういうパターンなら

霊が見えてもいいのにな、と初めて思ったり。

だってさ、愛する人とのお別れは

ちゃんとしておきたいじゃない。

急にいなくなったら悲しすぎる。

 

最後に息子があちらの世界にいくまでの時間を

母と息子で過ごす数日間。

ベタですが、とうとう息子とサヨナラした後の

写真を見て泣いてる母親のシーンにウルウルきました。

 

 

幽霊なのにタバコ吸う(笑)

周辺は煙だけ充満してるんだろうか。

気になるし。

 

もう行かなくちゃ、と息子は言うが

逝く先がわかってんだろうか。

どうすればあっちに行けるのか真面目に気になった。

急に消えるのだろうか?

 

タバコを吸ってるおじいさんの霊。

あちらの世界にいかないんだろうか。

心霊写真になってまでも収まってる父親の霊。

タフだなあ、という息子のセリフに笑えた。

そこまでして映りこみたい父霊ってことか。

 

自分の親が亡くなって1年半。

見えないけど、私はまだ姿がない父に話しかけています。

映画の中で母息子が話してたシーン。

ネイティブアメリカンは亡くなった人を死んだと言わず

もうひとつの世界で生きているという所。

生きてく場所が変わるだけ。

私もそう思いたいです。

こっちにはいないけど、あっちにはいるんだよね。

 

私は母でもあり、一人の子でもあります。

そしてまだ思いっきり生きています。

どちらの視点で見ても潤えます。

死ぬまで話しても話したりないだろうけど

生きてるうちに、いっぱい家族に伝えたいことを

言葉にしないと、と思いました。