スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム

スパイダーマン: ファー・フロム・ホーム (吹替版)

 

 

監督 ジョン・ワッツ

キャスト

トム・ホランド…ピーター・パーカー

ジェイク・ギレンホール…ミステリオ

ゼンディヤ…MJ

 

 

コレを見る前に前作の「ホームカミング」を

見なくちゃなと思い、

そっちを先に見ていたら…以前見てたのね。

アベンジャーズとごちゃごちゃになっていて

同じようなシーンを前にも見たよな

と思ってたら、実は見てました。

ホームカミングはとてもつまらなかったんです。

 

自分の中でサムライミじゃないスパイダーマンは面白くない!

という固定観念が出来上がってしまってて

どうせこれも…と少し怒っている気持ちがおさまるまで

手を付けないでいました。

 

アベンジャーズは風呂敷広げすぎて

そこまで熱烈なファンじゃない人は全部のヒーローシリーズを

見ませんから!!

で、これもそうだよ。

「指パッチン」を知ってる人はサノスのエンドゲームを

見てる人のみであって

なんでアイアンマンって死んじゃったの?とか、

人口の半分が…なんて言われてもわかりませんから!

そういうとこが嫌いなんだよね。

 

まあ、それを除けばかなり今回のは楽しめました。

ホームカミングが2点だとしたら、

こっちは7点つけたいぐらいです。

青春映画としても高校生の友人や恋の葛藤、

責任の重圧の苦悩などしっかり描けていたと思います。

 

後半のスパイダーマンとして活躍しているシーンは

わりと好きです。

前半は残念ながらミステリオに全部持ってかれてましたが。

ミステリオの化けの皮がはがれる前までの

レンホールの面構えは良かったです。

この俳優さんがアベンジャーズの仲間に入っても

いけそうじゃないかと思われるぐらい良い表情をしていました。

ただ豹変してからはあまりダーク感が出ていない。

レンホールは良い役か、悲しい役が似合う人なんか?

 

脇役ですが、高校の同級生役の男の子。

MJのことが好きで、トイレで写真撮った子。

この子の顔が最初っから劇画チックな造形で

なぜか笑えました。

目の付け所がそこかいっ!ってな人が気になった。

 

そんなわけで、アベンジャーズのあれこれを混ぜなければ

(混ぜないと成立しないシーンもあるから仕方ない)

出来は最高だったと思います。

そして話の終わり方から、次作のつなげ方。

そそられます。

さっさと次の「ノー・ウェイ・ホーム」を見なければ!

 

ただやっぱりサムライミのスパイダーマンの方が

数倍楽しい感があります。

 

 

 

 

スパイダーマン: ファー・フロム・ホーム (字幕版)

ミッドサマー

ミッドサマー(字幕版)

 

 

監督 アリ・アスター

キャスト

フローレンス・ピュー…ダニー

ジャック・レイナ―…クリスチャン

ウィリアム・ジャクソン・ハーパー…ジョシュ

 

 

あらすじ

大学生のダニーは彼のクリスチャンと

その男子友人3人とスウェーデンのホルガ村に行くことに。

友人の一人ペレの故郷で

90年に一度しか行われない夏至祭があるので行こうと。

山の合間にある草原のような場所。

全員白い服を纏い、温かく優しい人々。

白夜でいつも明るい。

そんな中、祝祭の儀式が始まった。

他国の異文化の様子に不快と恐怖が募る。

 

 

ずっと見ようか見まいか迷っていた映画。

ホラーにしてはパッケージも明るすぎるし、

ヒトコワ系?呪い系?

パッケージのみでは正体が掴めない。

 

で、監督がアリ・アスターだとどこかで知って。

この監督知っとるよ。

「ヘレディタリー」という映画作った人。

恐怖度が良かった好感触レビューも見かけたが

私はクソ映画だと思った映画。

!!!

やはりだ。

オカルトの「オ」を取って「カルト」だ。

そう、この映画はカルト集団の映画でした。

やっぱ、この監督はコレ系の奴が好きなんだなと認識したわ。

 

光の使い方や音楽などは新鮮に感じた。

真新しさっていうのかな。

こういう見せ方の怖さもあるのね、という。

んー、怖いっていう表現じゃないな。

相反する気持ち悪さっていうのかね。

私には最初っからこのコミューンを見た限り

狂った人々にしか見えなかったもので。

 

例えば日本の山奥の○○村の風習など

小説に出てくるような奇怪な伝承や決まり事。

物珍しいと感じ、素直に従ったりよくよく話を聞くと

ここの村ではそうなんだととりあえず理解はする。

でも、ここのホルガでは根底から考えが❔になる。

死生観が最初っから理解できず。

 

神聖なのかもしれんが、大爆笑しちゃったのが

クリスチャンが赤毛の女の子に見染められ

子作りの儀式をおこなうシーン。

おいおい、赤毛女子の周りになぜ裸の女がたくさんいる?

しかもバアちゃんから若いのまで…。

 

ヤッテル最中に中年女が顔近づけて女子の手を握り歌う(笑)

クリスチャンがとんでもない顔でビックリ(笑)

いや、その時点でもう萎えるだろ(笑)

すると取り囲んでる女たちが一緒になってよがり声(笑)

「ああん、ああん」狂ったようによがり声(笑)

極めつけはバアちゃんが、クリスチャンの尻を手で押す(笑)

もう腹がよじれるほど笑ったわ!

狂った人たちの子供を作る性の儀式。おかしい。

 

気づくと口ポカーンと開けて見てる時間が多かったです。

最後まで決して怖くはない映像で、

「映像美」と名付けたいぐらい清潔で華やかですが

あまりにもおかしな集団なので

気持ち悪さの方が際立ってしまってました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ミッドサマー(字幕版)

チェンジング・レーン

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監督 ロジャー・ミッシェル

キャスト

ベン・アフレック…ギャヴィン・パネック

サミュエル・L・ジャクソン…ドイル・ギプソン

トニ・コレット…ミシェル

 

 

あらすじ

ギャヴィンは裁判所に向かう途中で車の接触事故を起こす。

相手はドイル。

急いでいたギャヴィンは示談で話し合おうともせず、

白紙の小切手を渡し「ツイてないな」と言い残し

走り去ってしまう。

その時に裁判で必要なファイルを事故現場に落としてしまっていた。

実はドイルも子供の親権を巡る裁判で急いでいた。

事故で20分遅刻したために親権はもらえなかった。

2人の男の長い長い1日が始まる。

 

 

人生が変わりそうなぐらい

とんでもなくツイてない1日でした。

でも、こんなことって

もしかするとあるかもしれない…かも。

 

どう見ても事の発端を思い返せば

ギャヴィンの方が悪いような気がするんだけどな。

お互いいくら急いでいても

事故の相手に誠意がなさすぎる。

 

人って感情の生き物で

思うような結果が得られなかったときには

原因を作った相手や物にあたるもの。

人とのちょっとした接し方で、善にも悪にもなる。

ドイルの遅刻で裁判が終了してしまったら

やっぱ憎む矛先はギャヴィンになるでしょう。

だからって、ドイルがギャヴィンに対しておこなった報復は

いきすぎな面がありますが、そこは映画だから。

 

では事故を起こさなかったらどうなっていたか?

たぶん結果は変わらなかったような気もします。

親権はたぶん母親の方になったでしょう。

終わりよければすべて良しじゃないけど

いろーんなことが起こったからこそ

最後は報われたんだと思う。

映画だから(笑)

 

ギャヴィンよりドイル視点で見てしまってた。

とことんツイてないよな、って思いながら。

 

ギャヴィンも、事故を起こしたことで

ファイルが行方不明になり

後始末的に上司は偽装書類を作り事なきを得ようとする。

事故を起こさなければ不正は目をつぶってたろうし、

数々の隠ぺいも暗黙の了解としてスルーしてただろう。

いけすかないギャヴィンも一応、良心はあるんだな。

 

とりあえず相手がギャヴィンでまだマシだったのかも。

マジ当て逃げで、スルーして逃げちゃう奴もいる世の中だから。

 

と、ラストに行きつくまでの過程を見たら

サスペンスアクションとしては

緊張感もほどほどあり、良作だったと思います。

 

なんていう1日だっ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

チェンジング・レーン (字幕版)

東京リベンジャーズ

東京リベンジャーズ

 

 

監督 英勉

キャスト

北村匠海…花垣武道

吉沢亮…佐野万次郎

山田裕貴…龍宮寺堅

 

 

少し前にテレビでやってたよね?

テレビからでなく、Amazonからの視聴。

あ、コミックは前にチラ読みしたけど

チラッだけなんで不良の漫画なのね、としか知らん。

アニメはやってたのも知らなかった。

で、いきなり実写映画からスタート。

この手のモノは基本スキなので楽しめました。

 

話の途中で映画は終わったっぽい。

まだまだ続くんでしょうが映画はこれで終わりなんだ?

せっかく間宮君も出てるのにハンパ感が…。

ってか、間宮君がナンバのドラマよりだいぶ老けて見える。

 

不良ものだけど

そこには熱い友情関係もあるし、チーム大切にしてるし、

青春だなぁ~なんて思いながら見てたオバサンな私。

 

どこまでキャストの人達と原作が近いのか。

気になったので、ぜひアニメを見てみることにします。

映画だと2時間枠しかないので

もっと細かくタイムリープでの詳細を知りたいし。

おおまかにしか映画では紹介してくれなかったしね。

 

ついでに言うと

北村匠海はこの役でちょうどいいのかね?

ヤンチャな感じだけど、ちょいヘタレっぽい役っていう。

原作と合ってるのなら問題ないんですが

どうにも不良の役がサマになってないような気がして。

声が高いからかなあ。

ゴードン君もあってなかったような…。

どこまで似せてるのか、アニメを見てのお楽しみですね。

 

北村匠海鈴木伸之のツーショットで。

たぶん大半が気づくのでしょうがJTのCMコンビ。

場は違ってもライバル同士役でした。

 

不良系の映画は(ドラマも)相応の役者がいないため

いつも老けた学生が多いのはしかたのないことです。

このへんは大目に見ることにします。

 

 

 

東京リベンジャーズ

ザ・ゲスト

ザ・ゲスト

 

 

監督 アダム・ウィンガード

キャスト

ダン・スティーヴンス…デヴィッド

マイカ・モンロー…アナ

ブレンダン・マイヤー…ルーク

 

 

あらすじ

アナの家族は長男ケイレブが戦死し、悲しみに暮れていた。

そんな中、ケイレブと同じ部隊にいたというデヴィッドが

訪ねてきた。

数日間ゲストとして泊まることになったデヴィッド。

家族みなが快くおもてなしをしてくれていた。

しかしある日、デヴィッドが電話で話している内容を

アナは聞いてしまい、不信感が芽生える。

 

 

これってもしかして掘り出し物ですか!

主役のデヴィッド役の人がけっこうイケメン。

こいつ、実は悪い奴なのですが

イケメンすぎる顔なので何をしても爽やかに見えてしまう。

 

後半、軍警察が家にやってきて銃撃戦こいてても

イケメン!頑張れ!なんて応援してしまう。

それよりも

いくらどんな事情であっても軍警察よ、

人ん家をバンバンと銃で破壊していくのはどうなのよ?

 

で、表向きはイケメンすぎるので

裏の顔が現れてもとことん悪には見えないデヴィッド。

目つきが変わっとらん…。

このへん、も少し俳優さん、お勉強をしなされ。

 

アナ役姉ちゃんはどっかで見た女優さんなんだけど

ちょい品が劣る色っぽさが漂ってたんで

アナ側寄りの心情になれなかった。

 

前半はどーなっていっちゃうのー?

とそれなりに謎めいててスリリングでしたが

その軍警察が動き出してからの後半がちょっとね。

 

戦いのラストとなる舞台が

ルークの通うハイスクール。

しかもちょうどハロウィンの催しときたもんだ。

ハイスクールは

大掛かりなセットを組んでハロウィンをやるつもりだったのね。

お化け屋敷っぽさを出したり、ミラー迷路があったりと

80年代か!っぽい雰囲気むんむん。

 

私がアホで理解力がなかったのか。

デヴィッドに関することで

一体何の被験者だったのか、なぜアナの家にやってきたのか、

実験の結果サイコになったのか、元からその気質だったのか

わかりませんでした。

ただの説明不足?

 

続編がありそうな気配を残しておいたラストなのに

続編やりませんね。

楽しめました♪

 

 

 

 

 

 

 

ザ・ゲスト

マリグナント 狂暴な悪夢

マリグナント 狂暴な悪夢(字幕版)

 

 

監督 ジェームズ・ワン

キャスト

アナベル・ウォーリス…マディソン

マディー・ハッソン…シドニー

ジョージ・ヤング…ケコア刑事

 

 

ジェームズワン監督だよ。

そしてレビューサイトでもことごとく高評価。

「監督」としては「アクアマン」以来だから

とりあえずは私も興味はあったし。

私よりも彼様の方が期待大にして見てたな。

 

まっさら一言で感想を言うと

中盤からよくなったが、記憶には残りにくい。

ですな。

基本、やはり「ソウ」には叶わない。

 

いろんな巨匠たちのオマージュらしいんです。

言われてみれば…ですが、あまりそういうの気にしてなかった。

 

主人公マディソンを部屋の上部から撮影するカメラ。

マディソンが動き回ってる様子を追うカメラ。

このアングルは「おっ!」とイイ感じでした。

 

それと女子拘置所で悪ガブリエルになったとき。

マディソン後ろ向きで、

バッサバッサと殺していくサマは

ちょっとサムライミのような、ある種のキショイ爽快感。

ホラーだってのにこのシーンはアクション。

そして見れば見るほどなぜか笑いがこみ上げてくる。

 

ガブリエルの顔についてですが

いろんな意見があるとは思います。

が、私はペロンと髪をめくって顔を見せた瞬間に

「不安の種」のおちょなんさんに見えてしまった(笑)

だってロン毛でよく見えないんだもん。

 

寄生双生児に見立ててるのだと思います。

映画の中ではまたちょっと違うけれどね。

って、寄生双生児。

この言葉が出てこなくって

両面宿儺の前後版じゃん、と勝手に命名

 

衝撃度はそれなりにありました。

グロと言われれば…見慣れてしまってるので

あまりグログロすぎなかったように思うんですが

個人の意見ですので。

(ちなみにウネウネの虫系は苦手)

 

実は中盤の主人公のネタバレの時間までが

少々わかりにくいとこもあったりで

私も彼様も中盤に行くまでに眠りこけました。

起きて、寝ちゃったとこからもう一回見始めようと。

彼様は見る気がもう失せてたようですが

つまらなくはなく、体の疲れの方が先で睡魔に負けただけなんで

ジェームズワンだし、最後まで見てみようと。

 

ってことで、眠気が吹っ飛ぶほど強烈ではなかったです。

また見るかと言われたら、もういいや、かな。

異形をそれなりにゲーム感覚で楽しめる人なら

見て損はないのかもしれません。

 

 

 

マリグナント 狂暴な悪夢(字幕版)

聲の形

映画「聲の形」

 

 

監督 山田尚子

入野自由…石田将也

早見沙織…西宮硝子

悠木碧…西宮結弦

 

 

色々と考えさせられましたね。

私が学生だった頃、クラスに耳が聞こえない女子がいました。

すんごく可愛い顔立ちの子で、明るい子でした。

表情も豊かでね。

でも途中で引っ越してしまいました。

誰もからかったり、いじめたりすることなかったなあ。

 

今と昔の違いがどうなってるのか

もう子供も大きいし、学校とも縁がないのでわからないのですが

多少の聴覚障害があったり、

たとえば重度すぎない発達障害の生徒もクラスには一人いました。

それでもみんな普通に接していたし、遊んだし。

一言も声を発しない子もいた。

数十年後の同窓会にも顔見せたって言ってたしな。(自分不参加)

 

その頃の私(たち)はそういう同級生にに関しては

詳しいことはわからないんだけれど

それがこの子なんだ、

というのを暗黙しながら認め合ってたような気がします。

少なくとも私の周りではなかった。

いじめっ子、いじめられっ子は別の次元でいたけどね。

 

だから、この映画の小学生時代のシーンを見て

黒いモヤモヤが湧いてた。

将也はなんであんなに西宮につっかかるのか、

当時好きだから虐めた…ってわけでもないし。

将也が性格ねじまがるほどの家庭環境でもないし。

「気づき」が早い子なのに、なぜあそこまでと思ったわ。

 

キーポイントはコミュニケーションですね。

聴覚障害を持っていない自分ですら

人とのコミュニケーションは難しいってのに

自分の意見や、相手の言いたいことが

より伝わりにくい設定だからなおさら難しい。

まして小学生から舞台は始まってるわけで。

 

共感できたキャラクターは硝子のお母さん。

強くないと、無理矢理にでも心を強靭にしないと

やっていけない。

ひとつひとつの行動がなんかわかるわーと思った。

 

永束。たまらん。

なぜにあのモコモコ頭にしたのだ?

そして話し方。

彼がいてだいぶ心が軽くなった。

私も永束のような友達を持ちたい。

 

 

これって京アニでした。

 

気持ちを相手にシンプルにストレートに伝えたい。

でも人の心って色々複雑で

なおかつ考えすぎて余計に絡めてしまって

相手に伝えにくくなってしまうんだな。

やっぱいろんなことを考えさせられるアニメでした。

 

 

 

 

 

映画「聲の形」