あゝ、荒野 後篇

 

 

監督 岸善幸

キャスト

菅田将暉…新宿新次

ヤン・イクチュン…バリカン健二

ユースケ・サンタマリア…堀口

 

 

菅田君は本当にストイックな役者だなあと思う。

新宿新次が完全に憑依していたわ。

そして見終わった後はドッと疲れた。

 

この後篇を見終えるのに3日間も費やした。

時間がなかったから細切れで見たんだけど

頭に浮かぶのは健二の行く末。

 

「つながる」の意味が今一つわからなかった。

西口恵子(今野杏南)とのベッドシーンも

つながれない、との理由でなぜか拒否。

新次とはつながりたい。

私の理解力がただ単に足りないだけですが

つなぐ意味が…わからん。

 

最後の二人の対決はマジ緊迫。

ちくわもでんでんもみんな泣き出して

ついでに私までなぜか泣き出して。

 

あれはメイク?

ホンキの死闘でぶつかり合って

顔が膨れ上がってるように見えたのはメイク?

いや、すごいよ。

 

前篇の回収するのかなーと思ったら

(もしかすると細切れで見てたんでごちゃごちゃになってるかも)

しなかったのね。

 

よしこは自分から去ってってまた新次の前に現れなかったのか。

よしこと母は結局、東京で会うことはあったのか。

(試合会場には二人いたけれどお互い気づかずじまい)

健二父はあの試合会場でお亡くなりに?

その介護みたいなのをしていた青年は自衛隊に行くのか。

 

なんで慕っていた二人なのに

ボクシングという戦いの魔物に魅了され

「憎め」「殺せ」と思うまで殴り続けるのか。

 

ぶち倒せ、ならわかるのに

殺せ、まで追い詰める必要はないでしょ。

これがつながりというのなら

私には到底理解できない彼らの絆。

 

前篇は良かったなあ。

いろんな問題はあったにせよ

二人が仲良かったし、良き同士だったし

この関係がいつまでも続いてってほしかった。

 

二人、

勝敗は関係なく

燃え尽きたのかな。

ラストに行くにつれ

前篇にはない粗さが出てきて

試合以外の感情シーンが雑に見えた。

 

うーん、それでも

健二のラストは切なすぎる。

ずっとずっと頭にこびりついて取れない。

 

でも拳闘モノを好きな人には

お勧めする映画。

 

 

 

 

あゝ、荒野 後篇