監督 アレックス・パストール
ダビ・パストール
キャスト
クリス・パイン…ブライアン
ルー・テイラー・プッチ…ダニー
パイパー・ぺラーポ…ボビー
今こそ、今だからこそ見る映画?
これは上映が2009年だけど
きっと今作ったらもっともっともっともっと
丁寧に作られたろう。
今と同じような状況。
ウイルスが蔓延した世界。
ただ、当時は今現在を知らないので
当然ながら作りは甘い。
致死率100%だってゆーのに
マスクはつけたりとったり。
空気感染だというのに
そこまで距離をとってない。
車内はビニール貼ってガムテで抑えるのみ。
そんなこと仕方ない。
この当時は似たようなことがこれから起きるなんて思って
撮影してないし。
あまり突っ込んで見てもいけないだろう。
本質は此処から。
いきなり終末期から始まってる潔さがいい。
きっと生きてる人間の方が少ない、というのがありありわかる。
ここまでくると
新薬失敗した医師のセリフ
「時に生きることは死を選ぶよりつらい」
さすがに私もきた。
この状況下じゃ希望が1%もない。
生きてる方がつらいという医師の言葉に同意だ。
兄ブライアンが決めたルール。
感染したものは死人も同然。
切り捨てる。
ただごとじゃない。
それが例え親であれ、恋人であれ。
きっとこの映画を去年見たならば
ポカーンと他人事、作りごとのようにみてただろうに
今はリアルな出来事となってるんで
こっちもヒシヒシと辛さが伝わってくる。
感染した女の子が目の前でひっくり返った時
「今」、見て見ぬ振りができるだろうか。
大好きな人が感染したと知った時に
「さよなら」ができるだろうか。
(コロナウイルスは致死率100%ではないが)
自分が感染したら、急に死ぬ覚悟ができるだろうか。
自分ならその時、どうするか。
怖い。
どこぞのホラー映画よりも数倍怖い。
弟の決断。
悲しいかな、空は青く海も青い。
絶望の中で生きていくしかないラスト。
だから
これを見て、だからこそ、
絶対に自分は感染してはならない。
必ず死んでしまうウイルスではないにせよ、(コロナがね)
自分を苦しめてはならないし
人に不安を起こさせる行動をとってもいけない。
コンティジョンと同様、騒がれてもいい映画です。
まだまだ終息するには遠いであろう。
今一度、自分の行動などを見直さないと。