クワイエット・ボーイ

 

 

 

監督 ステファノ・ロドヴィッチ

キャスト

フィリッポ・二グロ…マヌエル

カミッラ・フィリッピ…リンダ

テオ・アキーレ・カプリオ…9歳のトンミ

 

 

ジャケットがもろにホラーじみてるんです。

が、サスペンスです。

「むすこの姿をした何か」と文字まで綴ってますが

何かじゃないです。

 

最初っから食い入るように見れるのでつかみはOKでした。

そのあとは?

その後もずっとだらけることもなく、飽きることもなく

次々と興味が尽きません。

B級かと思ったら、実によくできてる構成です。

最後ではいろんな謎がちゃんと回収できてます。

これは…めっけもんかもしれません。

 

祭りの夜に行方不明となったトンミ。

5年後、大きくなったトンミが生きていて両親のもとに戻った。

でもトンミのようでトンミじゃない。

この子は誰だろう?悪魔なの?

っていうくだり。

 

いい作品なので、色々つっこんでみようかな。

 

9歳のトンミ役の子が実に目が大きい。

びっくりするほどクリクリな目をしてる。

「顔の3分の1ほどあるよな」と彼様。

「それじゃアタックNo1の漫画みたいな顔じゃん」と私。

ぐらい目がでかい子役です。

 

5年前のトンミは4歳らしいんです。

が、3歳でしょうな歩き方や話し方。

それともイタリアの4歳の子はこんな感じなのか?

 

トンミがいなくなって母親が父親に

「あなたがちゃんと見てなかったからよ!」と責める。

いやいや、トンミが戻ってきて

「静かにしてトンミ」と自分の腕の中に抱っこしましたよね。

その後、爺に「トンミを運んで」と言ってましたよね。

父親責めるの違うんじゃないですか?

 

9歳トンミに向かって、飼い犬がワンワン吠え続けます。

夜中、トンミは包丁を持って犬を殺してしまいます。

翌朝そのことについての大人たちの会話で

「そんなの、よくあることだろ!」と。

えっ?よくあることじゃないでしょ。ありんこや虫と違うし。

十字架を怖がるのも、なんで?

 

5年前のベビーシッター達の山小屋乱痴気シーンや

母親リンダと警察オッサンの車内情事シーンは

そこまで長くカメラを回してる必要がなかったんじゃね?

ただの監督の趣味としか思えない。

私は不必要に思う。

 

まだあるけど長くなるからこれぐらい。

 

もう4歳のトンミが

この両親のもとに生まれてきてホント可哀想。

不幸すぎる。気の毒すぎる。

 

 

 

 

 

 

クワイエット・ボーイ(字幕版)