孤狼の血

 

 

監督 白石和彌

キャスト

役所広司…大上

松坂桃李日岡

真木よう子…里佳子

 

 

少し前に香取慎吾の「凪待ち」を見て

あ、この監督の他の作品も見てみたいと思って。

でも他のも見てました。

「凶悪」も「彼女が~」も「日本で一番~」も。

 

ただ監督を選んでふだん見ておらず

ジャケ選択してるので

どうにもヤクザっぽいものを見逃していたようです。

思いっきりジャケットがヤクザっぽいんで(笑)

 

いやいやキョーレツです。

原作はあるようですが、なんていうかな

この監督の作品いろいろは

人の裏の面を抉り出して、人前にあぶりだすのが得意。

だから嫌な気持ちにもなるし、

人をいたぶるシーンでもとてもグロくなる。

 

主人公の役所さんはヤクザではなく刑事。

刑事側から見たヤクザの抗争を描いてるんで

極道モノとは違うんですが

でもやってることは思いっきり極道なバイオレンス。

 

撮影当時も60過ぎてるというのに

やっぱり役所さんセクシーです。

松坂君はまたしてもヘタレな役なのか?と

最初の方のシーンで思ってたんですが

彼もまた役者。

変化していくサマが見ものです。

 

昔は「仁義なき~」とかの極道もんや

吉原炎上」などの女郎もんが好きだったのですが

時代と共に制約が色々出てきたのか

見せ方や見せ場が変わり始め、

最近のそっち系は面白みがなくなってきました。

でも、東映さん、これは違いましたね。当たりでした。

 

今のイメージからは程遠い中村倫也

こういう役やっちゃうんだ?と熱さが伝わってきたし。

警察の面々の俳優さんをそのままヤクザ側にしても

面白いものに仕上がりそう。

 

何も考えず、ただただスコーンと

一連の流れを見続けちゃいました。

時間長いのに、長さ感じなかった。

それに最後の方で日岡が警察監査部に流そうとした

ファイルに大上の書き込みが…なんか泣けるし。

やばいよ、この最後の昭和感が。

 

で、驚いたのが今年「孤狼の血2」を

松坂君主演でやるんだという。

いっちゃってる松坂君は嫌いじゃありませんが

まだまだ役所さんクラスにはおよばないんじゃ…。

さあ、どうなっちゃうんでしょうねえ。

白石監督だから、ストーリーははずさないでしょうが

やっぱり演者も大切だからなあ。

 

久々に見ごたえありました。

 

 

 

 

 

 

孤狼の血