泣くな赤鬼

 

 

 

監督 兼重淳

キャスト

堤真一…小渕

柳楽優弥…斎藤

川栄李奈…雪乃

 

 

重松清の短編小説が原作だってー。

まあタイトルだけじゃ絶対見ないよなー。

 

元教え子の斉藤と病院で13年ぶりに再会した小渕。

最初はさ、小渕赤鬼先生が病魔に侵されて…

かと思ったら、実は斎藤の方がというので驚いた。

 

斎藤が高校生だった頃の役は

柳楽君ではなく、堀家くんという子が演じましたが

極力柳楽君に似せようと頑張って演じたらしい。

 

スポ根、病気と

直球ストレートにくる物語。

小細工とかはない。

ないんだろうが、斎藤ゴルゴの同級和田が

もろ本音直球を打ちかましてくれた。

 

ゴルゴが和田に会いたいと言い、

赤鬼が和田を訪ねに会社まで出向いた時のシーン。

そこで和田が赤鬼に

「俺ら、先生の夢をかなえるための道具でしかなかった」

 

熱血赤鬼先生は

甲子園に行くことだけを夢見て

生徒の心のケアを怠った。

やる気がないゴルゴを奮起させるために和田をコンバート。

結果、ゴルゴは野球をやめ

和田もそれを承知でサードを守備した。

生徒は先生のコマ。

和田にしてみりゃ、利用されたなと思うわな。

 

まあ赤鬼も聖人君子ではないんで

先生と言えど、足りない部分も人間だからあるってことで。

 

この映画を見て

どれだけの人が当時の先生を思い出すかだ。

自分にとってかけがえのない、いい先生はいたか。

ま、映画では

たまたま病院で出会ったからこの流れになったのであって

そこに関しては深みはないと思うんですが。

 

柳楽君の演技がまさに悦。

病人役なのに出来すぎてて喜んでしまう私。

 

退院して学校のグラウンドに足を踏み入れて

感触をしっかり確かめたあの感じ。

死期が迫り、赤鬼が見舞ってくれ

悔し涙を流しだしたあの感じ。

うまいっさ、柳楽君!

 

グラウンドでノックする赤鬼。

ゴルゴはもう歩くことも普通にままならない体なのに

右に左にとボールがきても…取れないでしょっ!!

手加減はしてるつもりだろうが、取れない…なんかモヤっと。

 

響いたのがエンディング曲の竹原ピストル

「ザ・ノンフィクション」でテーマ曲も歌ってますが

人生系のジャンルにはピッタリな声、歌詞、曲。

ストレートに突き刺さる、言霊ソングでした。

 

 

 

 

 

 

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