ばるぼら

 

 

監督 手塚眞

キャスト

稲垣吾郎…美倉洋介

二階堂ふみばるぼら

石橋静河…甲斐

 

 

なんだこれ?で始まって

ずっと、なんだコレ…で終わった。

 

前情報知らなかった。

手塚治虫の大人向け漫画だったそうだ。

それを息子の監督が実写化したようだ。

原作通りで何も脚本も変えない映画なのなら

やっぱり、なんだこれ的な話としか思えない。

 

寓話だそうだ。

 

???

ウィキのあらすじによると

ばるぼらはミューズの末妹、現代の魔女だそうだ。

漫画のばるぼらがどんな容姿なのか知らないが

酒飲んで、新宿の地下道に寝っ転がって、

小汚いコート羽織って、自分のことを「オレ」と呼び、

どう見てもミューズにも魔女にも見えない。

 

ばるぼらがいると小説の筆が進む美倉らしいが、

彼女を路上から拾ってやった感や、小間使い感しか見えず、

どこから恋に変わったのかもわからない。

たまたま雰囲気で最初は寝ちゃったようにしか見えない。

 

2人の濡れ場は良い意味でいえば、いやらしくなく

かといってスポーツのようでもなく、

キレイな美形の2人が交わってるというような芸術っぽい交わり。

悪く言うと、

惜しげもなく肉体を披露しているふみちゃんには申し訳ないが

全然、性的魅力は感じ取れず。

 

寓話というならば

一番活躍したのは渡辺えりばるぼら母役でしょう。

大仏のような頭にボコボコしたものを被ってたり、

もっちりむっちりな特殊な巨体美をかざしてたりと

アナタは人間なんですか?と言いたくなるような役をしてた。

 

こういう雰囲気映画なら

日本人が演じるのではなく

ヨーロッパ(特にフランス)を舞台にして、のほうが

まだわかりやすかったかもしれない。

 

美倉の小説に悩む苦悩が

マネキンが人間に見えてSEXしたり、

犬が婚約者に見えて噛まれたりの

病気のような性的倒錯に陥ってるんで

(なおかつ、死んだばるぼらとも…死姦っすよね)

これは急いで病院に行った方がよいかも。

 

一体、何を伝えたかったんだろう。

ゴローちゃんとふみちゃん、もったいない。

 

 

 

 

ばるぼら