マイ・ブロークン・マリコ

マイ・ブロークン・マリコ

 

 

監督 タナダユキ

キャスト

永野芽郁…シイノトモ

奈緒イカガワマリコ

窪田正孝…マキオ

 

 

だから邦画はつまらない…

の作品が続けて見ると、こう思う。

そろそろ切り替えようかなと思った矢先に

こういう巻き返したくなるような良作に出会う。

 

と言いながらも

パッケージを見れば永野芽郁がなにかと深刻そうな顔。

もしかしてこれも暗くて重いのか?

少しだけ期待せず見てみた。

 

最近はいろんな役をこなしてる芽郁ちゃん。

始めのうちこそ、べらんめえ口調でタバコも吸って

芽郁ちゃんらしからぬ?役どころに見えたのに

そのうち気にならなくなった。

数々の役をやるたびに、型をぶち破って脱皮してってる彼女です。

 

そんな姉御肌で包容力があるシイちゃんと

ことごとく不幸でめんどくさい女のマリコちゃん。

死んでまったマリコちゃん。

現実逃避の女二人旅でしたね。(一人は遺骨だが)

 

2人が学生時代の時からの回想も含めて、ですが

マリコちゃん…不幸なのはわかるのですが

性格的にめんどいですね。

なのに、ちゃっかし自分だけ彼氏作ってたりもする。

自分がハッピー?な時にはシイちゃんには連絡しないんだ。

うーん、それでも見放さないシイちゃんはすごいわ。

きっと前世ではお母さんだったんでしょうね。

 

山道でリュックをひったくられ出会った

シイちゃんとマキオさんとの挨拶は

さながら江戸時代のようでした。

お…これは出会いが発展するのか?と思いきや…。

所詮リアルな世界ではこういうもんです。

 

サラっと重要な言葉を口にしてくれるマキオさん。

「生きてく」ってそういうことですよね。

 

シイちゃん、キレて怒って、怒鳴ってるシーンが

とても多かったですが

モリモリ食べて、ズンズン走って、

マリコちゃんのために一生懸命動いて、と

生命力の強さを感じました。

 

大事な人との喪失から前を向くまでの期間。

長短は個人差がありますが

そこですべてが終わりじゃない、というメッセージ。

テーマは重くても、内容は前向きで強さをもらいました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マイ・ブロークン・マリコ