ピアノ・レッスン

ピアノ・レッスン (字幕版)

 

 

監督 ジェーン・カンピオン

キャスト

ホリー・ハンター…エイダ

ハーヴェイ・カイテル…べインズ

サム・ニール…スチュワート

 

 

昔々に見たのよ。

記憶に残ってるのはホリーハンターが演じた役と

マイケル・ナイマンのあの物悲し気な音楽だけ。

ストーリーはほぼ全部忘れてました。

 

賞とか獲ってたり、評価も悪くはないんですが

もしかすると私は女なのに男脳なのか?

映像美は完璧と言っていいほど素晴らしい。

なんですか!

浜辺にポツンとピアノが置いてあるって。

まるで絵画のような…芸術だわ。

 

それに森の中を歩く母娘の姿。

娘のダンス。

ホリーハンターの白い背中。

絵です。ホント絵を見てるよう。

 

で、男脳の話に戻るんですが

言葉を語れぬエイダは代わりに

ピアノを弾くことによって感情を表現する。

音楽に興味を持ち、ピアノを弾くエイダに見とれ

少し野蛮チックに恋する気持ちをぶつけるべインズ。

かたや奥手なのか紳士なのかわからんが

エイダの心が開くまで待ち続けるスチュワート。

 

女性心理としては

べインズのようなタイプに惹かれていくのもわかります。

が!

スチュワートが不憫でならなかったわ。

男脳ってわけじゃないね。

妻をめとってまだ抱いたことすらないのに

他の男に最初に抱かれちゃうのってどうなのよ。

 

時代的に自由恋愛はまだ出来ないわけだし、

女性の言い分がすべてまかり通ることもできんし、

知らない相手に嫁ぐわけでしょ。

それをわかった上で言ってますが、

エイダの行動がちょっと勝手すぎやしないかと。

 

恋は理屈じゃないんでしょうね。

ただ私が最初に思った感想は

エイダ、おまえ肉欲に溺れたな、でした。

きっとねセックスが良かったんだよ。

目覚めちゃったのかもしれん。

そんな下品な感情が先に湧きました。

セックスしてから好きになってく恋もあるだろしーーー。

 

エイダのことなんかより

終始抑えてたスチュワートの怒りが爆発した時

こうなるよな、と思いますよ。

情事を発見した時に突撃すらしないダンナだもん。

どれだけ大人の対応…いや、我慢してたか考えると

マジ不憫。

爆発おさまらずエイダを殺すとこまでしなくて良かったわ。

 

ピアノや音楽は非がないほどはキレイなんだけど

子供まで巻き込んでの このすったもんだ騒動は

完全にナシです。

やっぱ最終的に心に残るのは曲だけです。

 

 

 

 

 

 

 

 

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