モーリタニアン 黒塗りの記憶

モーリタニアン 黒塗りの記録(字幕版)

 

 

監督 ケヴィン・マクドナルド

キャスト

ジョディ・フォスター…ナンシー・ホランダー

タハール・ラヒム…モハメドゥ・ウルド・スラヒ

ベネディクト・カンバーバッチ…スチュアート・カウチ

 

 

やっちゃってるよ警察。

アメリカの正義はこういう形であらわすのか。

カッコよさだけは目立つが

闇の部分は何処の国も変わらん気がする。

それでも、あの拷問シーンは目をそむけたくなるほどだが

きっと真実は映画より惨いことしてるんだろうなーと想像してしまう。

スラヒはよくぞ精神崩壊しなかった。

最後エンドロール前に流れる彼の明るい姿。

彼には幸せになってほしいと心から願う。

 

9.11テロで

アルカイダのグループに少しでも関わった(知人程度でも)

人達を拘束し、

起訴など何もないまま何年も勾留。

何百人もだよ。

スラヒはそのうちの一人。

 

無罪が証明されても

なぜかその後7年も拘束が続くのはなぜだ?

アメリカさんの法はどうなってんだ?

アメリカさんの自由とは?

 

記録が真っ黒黒すけで塗りつぶされてたファイルには

こんなコピー残して一体意味があるのか?

と思うほど黒かった。

でも本来の記録、MFRだっけ?

には真実が全て書かれているんだね。

ひとつも手直しや修正など改ざんされてない記録なんだ?

うーん、あんまり信用できないが…。

 

カンバーバッチが演じてた中佐が

良心の塊のような人で本当に救われた。

警察組織は集団で嘘つくから。

上の命令も絶対だろうし、人間の皮被った悪人が多いし。

「誰でもいいわけじゃない」

とニールに言い切った中佐が善人でホント良かった。

(カンバーバッチは好きでないけど彼の演じる役は大概好きだ)

 

ホランダー女史とスラヒが手を重ねてたシーン。

「一人にさせたくない」

今まで一人で無罪を主張し、闘ってきたスラヒ。

ホランダーさんという一緒に闘う味方が出来たことで

やっと和らぎを持ち解放されたように思えた。

全身トリハダ立った。

 

人は人によって救われるが

人によって貶められることもあるんだ

というのが教訓になったわ。

 

変にドラマチックに脚色してないからこそ

よりアメリカ国のやったことに衝撃と理不尽さが増した。

 

 

 

 

モーリタニアン 黒塗りの記録 [Blu-ray]