サバカン SABAKAN

サバカン~メインタイトル

 

 

監督 金沢知樹

キャスト

番家一路…久田

原田琥之佑…竹本

尾野真千子…久田の母

 

 

これ、すっごくいいわ!

長崎が舞台で、海がキラッキラしてる。

海辺周辺の町も駅も坂も島も見事に美しい。

 

久田の少年時代のあるひと夏をたどってるので

主役は子供の久田と友達の竹本の物語。

監督の少年時代の同級生を題材にしてるみたいなので

ほぼ実話みたいなもんなのよね。

2人の子役は演技初めてらしくって、

その「普通」さが功を奏して演技臭さがない。

嘘くさくない等身大の小学生。

 

タイトルのサバカンからどう話を持っていくのか。

ふと頭によぎったのがドラマ「コーチ」のサバカレー。

発想力がない私はすぐにコレが浮かんでしまいましたが

全く違う仕上がり。

伝えたかったことが最後に詰められた良い話なのですよ。

 

大人の配役もよだれが出るほどピタッとハマってた。

特に久田の両親。

竹原ピストル尾野真千子

あんたら本当に夫婦でしょ、と思わせるぐらい自然体。

役者の持ってる引き出しが素に近いからなのかな。

いいキャスティングでした。

80年代の男の子がいる家庭ってこんな感じだったなー。

竹本のお宅に近い家もまだあったし。

古さに拍車をかけたような平屋ね。

尾野さんと竹原さん、ホント魅力あって好きだわ。

 

「またねー」って声が聞こえなくなるまで言い合えた友達。

近所のおっちゃん(映画ではみかん畑のおっちゃん)との距離感。

ちょい年上の人との(映画では不良や高校生お姉さん)

少し緊張を覚えた交流。

家の前で遊ぶ水かけっこしてる子供たち。

色々と自分の子供時代まで蘇ってきて

気持ちがあったかくなりました。

Hな本も普通に茂みに落ちてたしねw

 

家族で見るのも良し。

大人一人で見て子供時代を思い返すのも良し。

もうあの頃には戻れないんだよなーと

寂しさを味わうのも良し。

 

携帯やスマホがない時代。

友達の電話番号も覚えてたし。

「あ~そ~ぼ!」って玄関まで声掛けに行ったし。

懐かしいなー。

 

平成や令和の子たちは

大人になったらどういう思い出が作れるでしょうね。

昭和とはまた違った思い出になるでしょう。

子供の頃の思い出って心の宝です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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