監督 ピーター・ウィアー
キャスト
ハリソン・フォード…ジョン・ブック
ケリー・マクギリス…レイチェル・ラップ
ルーカス・ハース…サミュエル
古い映画だってのにこれも初見。
んーちょっと最初だけ古さを感じる。
だからってわけじゃないけど
アーミッシュの人達も違和感なく見れた。
この映画で気づかされたのは
俳優さん達の目の演技が素晴らしいってこと。
子役の子の事件を目撃をしてる目の演技。
新聞の切り抜きを見て犯人見つけたよ、という演技。
ジョンとレイチェルのお互いが恋焦がれるが
それ以上進めない目の演技。
ハッキリ書くと、欲情してるっぽいのに
一線を超えたらだめだよね…という目の表情の演技。
ハリソンがエロ的目線から悲しい瞳に変わるんだな。
最後のお別れのシーンでの2人の目の演技。
目でここまで感情を表し、
見てる側にもその思いがひしひしと伝わってくるので
余計なくさいセリフっていう必要ないんだねとも思ったわ。
アーミッシュのダニエルにしても
ジョンの相棒の刑事にしても
みんな目の演技が上手。
冒頭の緊張感ある殺人事件から
こういうアーミッシュの人たちの暮らしっぷりを披露する
物語に話が進んでいくなんて
ある意味予想外でした。
事件のことより、アーミッシュ生活様式の流れを紹介&ロマンスの方が
長かったんでここが評価の分かれ目かもしれないね。
この映画でアーミッシュというのを初めて知りました。
20世紀の人間ではない、昔ながらの生活をしてる人たち。
現代人とは違う地味に生活してる人達らしいのです。
が、服はとてもオシャレに見えたんですよね。
黒地の上下と帽子。これ、正装?
レイチェルの義父さんなんて黒地のベストに青いシャツ。
それに麦わらハット。
伊達男に見えましたもん。
人々が一斉に集まって納屋を作ってるときも
男女の各々の統一されたファッションがオシャレに見えたし。
決して地味なんかじゃない。
ジョンの怪我が治り町に繰り出すとき
レイチェルの亡き夫の黒地スーツを借りて着た時には
牧師に見えましたわ。
うん、やっぱオシャレ。
目の演技とアーミッシュの生活スタイル。
それに人間味臭い役を演じたハリソンフォード。
なかなか沁みた映画です。