母と暮せば

母と暮せば

 

 

監督 山田洋次

キャスト

吉永小百合…伸子

二宮和也…浩二

黒木華…町子

 

 

吉永小百合、可愛い。

うちのおかんをとことん可愛く変身させれば

きっと吉永小百合みたくなったことだろう。

残念ながらあそこまで美人ではないので

小川真由美似でとどまってしまった。

 

そんなことはどーでもいいとして!!

 

終始、会話劇のファンタジー

会話劇っていうのか、ずっと説明口調だあね。

浩二が現れても、特別驚きやしないお母さん。

そりゃ死んだ息子が出てきてくれるのは

腰が抜けるほど嬉しいことだけど

スッと消えても、突如現れても動じないw

 

原爆や戦争、人情味など最初の方は

こういう映画を作れるような人は

これから先、若手でいるのかなあ~

なんて思いながら見てましたが

ニノが出てきてからは雲行きがあやしくなりました。

 

残された人の思いが強すぎると姿を現すことができないのか。

フッと消えるが姿を隠すのではなく、どこ行くのか。

フラフラと映画まで観に行くことができるのか。

怒ったり泣いたり回想したり考えたりと…なんなんだ?

「来てたの?」と、さも一人暮らしをしてた息子が

突然実家に戻ってきたようなセリフになるんだか。

非常に面白い。

 

お母さんが少しずつ調子が悪くなってってるので

もしかしたら、と思いましたが

案の定そういう設定にしちゃったんですね。

お母さんにとったらこれもまた嬉しいことでしょうが

普通に生気を吸い取られてしまってるだけです。

そして、ファンタジーじゃなく最後ホラーになってしまいました。

 

うらやましくもありますがね。

自分も先に逝ってしまった大切な人が

ある日突然現れて、

一緒に向こうに行けるなんて幸せの極意かも。

寂しくないし。

 

久々に加藤健一さんを見れました。

小百合さんは稀ですが、

戦争のあの時代で生きてきたような役者陣の面子、

キャスティングが合ってると思いました。

 

 

 

母と暮せば