ONODA 一万夜を越えて

ONODA 一万夜を越えて(字幕版)

 

 

監督 アルチュール・アラリ

キャスト

遠藤雄弥…小野田寛郎

津田寛治小野田寛郎(成年期)

松浦祐也…小塚金七

 

 

小野田さん、知ってますか?

終戦してからフィリピンの地でそのまま

終戦を知らずに

29年間兵隊として生き抜いた方です。

小さい時にニュースでたくさん小野田さんが映ってたのを

いまだに記憶しています。

 

今の今まで

小野田さんの映画がなかったことが不思議なくらい。

それにこの映画は

国際共同制作で監督はフランス人。

え、日本人監督じゃないの?って感じます。

 

小野田さんの下の名前をずっと正一さんだと

思い込んでいた私。

あれ…少尉だから正一さんと勘違いして覚えてたのかな。

いや、横井正一さんとごっちゃになってたみたいです。

 

それにしても魅入るストーリーでした。

小野田さんの直属の上司から

任を解いてもらわなければ

ずっとフィリピンのジャングルにこもる生活が続いてたのかした。

兵隊さんですから、警察が出動しても

きっと首を縦に振らなかったと思います。

 

小野田さんが見つかった当時は1974年。

今ならイエティのようなUMAにされかねません。

発見した鈴木氏のおかげです。

 

にしても、ちょっとばかり頭によぎらなかったのでしょうか。

もしかすると戦争ってもうやってないんじゃないか、と。

こればかりは小野田さんに聞かないとわからないことですが、

やはり兵隊さんともなると

終わろうが終わるまいが

上司の命令が出ないと動けないのでしょうね。

信じるものは自分だけ。

どんなに周囲が「戦争終わった」と説得にかかっても

すべてが疑心暗鬼で、工作されてると思い込み

いろんな手を使って

我々をだましてるんじゃないかと。

 

そう思うと…

罪なことしたよね、日本の制度。

忠誠心がある人ほど素直に従うんだもの。

今の時代がいかに幸せか、とも思う。

 

小野田さんのサバイバル精神は生半可なモノではなく

それがすべて亡くなるまで糧となったことでしょう。

足腰強かっただろう。

 

映画を観終わって

すぐに帰還した時の映像をYouTubeで確認しました。

インタビューも。

映像ではまだ兵隊さんのかたい顔つきだったのに

晩年のお写真は、とてもお優しい知的な笑顔になってました。

 

映画を観ることが出来て

小野田さんをまた思いだすことが出来て

ホントに良かったです。

そして、戦争は絶対に繰り返してはいけない。

 

 

 

 

 

 

 

 

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